〈解説〉プロット作成ゲーム

2つの量的変数の関係

対応のある2つの量的変数\(X\)と\(Y\)があるとき、2つの変数の間に直線的な関連があるかどうかを検討するために、相関係数を算出したり、回帰係数を算出したりします。しかし、データをプロットしたときの見た目と、相関係数や回帰係数(ましてやそのp値)とが、感覚と一致しない(\(r=0.25\)***ってこんなプロットなのか? こんなんで、\(p\lt.01\)です! 有意です! って主張していいのか?)ことも多いかもしれません。このページでは、「プロットから相関係数や回帰係数を見つもる」という通常の思考を反転させて、「指定された相関係数にぴったりあうようにデータをプロットしてみる」ゲームをします。

ルールは自分で設定しよう

ゲームですが、ルールは「この相関係数になるようにデータプロットしてください」だけで、それ以外はほぼ自由です。ご自分で、あるいは仲間同士で、それらしいルールを設定して、プロットの見た目と相関係数は一致しないものだなあ、という感覚を楽しんでください。

〈使用方法〉プロット作成ゲーム

データ点の追加・削除

開始をクリックすると、乱数で相関係数を選んで【課題】を提示します。指定された相関係数が得られるようなプロットをXY平面上に作成してください。

XY平面上をクリックすると、クリックした位置にデータ点が置かれます。ctrlキーを押しながらすでにあるデータ点をクリックすると、そのデータ点が削除されます。追加あるいは削除されたデータの情報と、現在のデータ点の数が右側に表示されます。データ点の数に制限はありません。

答え合わせ

判定をクリックすると、置かれたデータ点をもとに相関係数と回帰係数が算出されます。正誤判定はしていませんので、どの程度のずれであれば正解とするかはご自身でお考えください。

〈学習課題〉プロット作成ゲーム

  1. このゲームで、指定された相関係数(回帰係数)にあうようにデータ点をプロットする「コツ」は何か見つかりましたか。それはどんな「コツ」ですか。また、その「コツ」は、今後のデータ分析に何か役に立つものでしたか。友だちや先生と話し合ってみましょう。

予想と判定

指定された相関係数が得られるプロットを作成します。